子供と高齢者の血圧正常値

高血圧の基準値は、成人の男女を対象に設定されており、幼児や子供、高齢者の高血圧基準値は別に設定されています。高血圧治療ガイドラインを元にそれぞれの平常値、高血圧基準値を作成していますので、ご確認ください。

子供の血圧正常値と高血圧

子供の血圧正常値は、一般的に「130/80mmhg未満」が基準となっていますが、下記のように幼児から高校生までそれぞれに分類されています。

最近は生活習慣病の低年齢化が進み、子供の高血圧も増えています。家庭で血圧測定を行うことで、生活習慣の改善を意識するようになり、体重管理、運動不足の解消から高血圧予防にも役立つのではないでしょうか。

子どもの高血圧の基準

年齢層高血圧の基準値
幼児120/70mmHg以上
小学生低学年130/80mmHg以上
高学年135/80mmHg以上
中学生男子140/85mmHg以上
女子135/80mmHg以上
高校生140/85mmHg以上

高齢者の高血圧と降圧目標

高齢者では、高血圧の基準値を上回った際の降圧目標値は、成人の一般的な正常値と同じ「140/90mmhg未満」となっています。これは、前期高齢者(65歳~74歳)が対象となります。

75歳以上の後期高齢者層では「150/90mmHg未満」を当初の目標とし、忍容性があれば 「140/90 mmHg 未満」を降圧目標とします。

高血圧は高齢者に多い傾向がありますが、従来から高血圧だったという割合が多いのも特徴です。しかし、気温差の影響等を受けやすくなり、心疾患、脳梗塞などのリスクも高くなるため、日頃からの注意が必要となってきます。

高齢者の高血圧の基準

年齢層降圧目標値
前期高齢者(65歳~74歳)140/90mmHg未満
後期高齢者(75歳~89歳)150/90mmHg未満

参照:日本老年医学会による「高齢者生活習慣病管理ガイドライン2017」