女性の更年期にでてくる高血圧

女性の更年期は閉経前後の10年間ほどで、通常は45~55歳の間といわれてますが、中には30代で更年期がはじまる場合もあります。

女性の血圧は、若い世代では男性に比べると一般的に低い傾向にありますが、40代以降で20代の3倍と増加、更年期を過ぎる60代以降は、男性とほぼ同じ高血圧症有病者と同じ割合となってきます。

<高血圧症有病者状況 – 年齢・性別>

高血圧症の有病状況(%)20~29歳30~39歳40~49歳50~59歳60~69歳70歳以上
男性7.322.232.357.365.275.5
女性0.73.512.633.552.873.3
総数3.410.119.842.258.374.2

「高血圧症有病者」:収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上

参照:厚生労働省による国民健康・栄養調査結果の概要・高血圧症有病者の状況

更年期障害と高血圧の関係

更年期におこる更年期障害の期間は、人によって不快に感じる症状が1~2年で終了したり、5年以上もさまざまな障害を感じることもあります。

女性の更年期障害がおこるのは、閉経前からの卵巣機能の低下によって、女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少していくことが影響しています。

ホルモンバランスの変化は、臓器や血管の働きをコントロールする自律神経の働きにも影響を及ぼすことから、さまざまな不快障害とともに血圧もあがる傾向にあります。