男女共に年齢があがるにつれて血圧は高くなる
男性の高血圧症有病者の割合は、30代で20代の3倍ほどとなり、40歳以降も増加を続けています。20代での不規則な生活習慣からストレスを受けていた血管が、年齢があがるごとに硬化をはじめている様子がみえてきます。

男性に比べ、女性の高血圧有病者は30代までは非常に少なくなっています。40代、50代と年齢があがるにつれて、男性の高血圧症有病者数に近づいているのは、主に、更年期の女性ホルモンの変化によるものであるといわれています。

60歳を過ぎると、男女共に半数以上が高血圧症有病者、70代では、高血圧症でない人は3割もいないという少しショッキングなことがわかりますが、加齢による高血圧は、それまでの血管にかかるストレスのみでなく、筋力のおとろえなど、多くの要素が加わっていきます。

生活習慣の見直しを常に意識していくことで、それぞれで高血圧の発症年齢をのばしていくことが出来るのではないかと思います。

20代、30代で血圧が高いときは注意が必要
気をつけなければいけないのは、20代、30代で、血管に柔軟性があるべきときの血圧の上昇です。環境要因だけではなく、治療の必要な疾病が原因となっている可能性があります。

<高血圧症有病者状況 – 年齢・性別・20代以上成人>

高血圧症の有病状況(%)20~29歳30~39歳40~49歳50~59歳60~69歳70歳以上
総数高血圧症有病者3.410.119.842.258.374.2
「血圧を下げる薬」の服薬者10.813.620.236.159.872.4
正常高値血圧者9.79.915.216.915.510.9
男性高血圧症有病者7.322.232.357.365.275.5
「血圧を下げる薬」の服薬者7.614.816.334.758.471.5
正常高値血圧者17.715.719.516.814.311.2
女性高血圧症有病者0.73.512.633.552.873.3
「血圧を下げる薬」の服薬者29.69.726.037.561.273.2
正常高値血圧者4.36.812.717.016.510.7

参照:厚生労働省による国民健康・栄養調査結果の概要・高血圧症有病者の状況