家庭血圧計での正しい測定方法のポイントやコツ
なぜ血圧測定を家庭で行なうのか?
血圧値は、短い時間内の血圧を測ることで決まります。また、血圧は一日の間での変化もあるため、高血圧の診断や薬用効果等の判断に有用であることから、家庭血圧測定が重要視されています。また、診察室血圧と家庭血圧の間に診断の差がある場合は、家庭血圧による診断が優先されます。
病院、家庭で測定する際の高血圧基準値は以下のように変わります。
高血圧の基準値 | |
家庭血圧 | 135/85mmHg未満 |
診察室血圧 | 140/90mmHg未満 |
家庭血圧を正しく測るための注意点
家庭で、平均的な血圧値の計測が出来るよう、日本高血圧学会では、血圧測定を「朝」と「夜」の決まった時間に上腕で測定するように推奨しています。
家庭血圧をすすめられるのは、診察室血圧と違って緊張感が薄れるためです。落ち着ける環境で測定できるようにすることが重要です。
家庭での血圧測定の前に気をつけるポイント
測定条件 | 朝は起床後1時間以内・服薬前 夜は就寝前 |
毎日決まった時間・同じ腕で測定 | |
測定のテーブルと椅子は、測定中のカフ位置が心臓の高さにくるように調整(クッションなどを使用) | |
落ち着いた測定環境 (血圧が短時間で上昇しないように) | 食事、カフェイン摂取、喫煙、飲酒後30分以上たっていること |
トイレをすませる | |
静かで適切な室温・会話を交わさない環境 | |
カフを巻きつけるのに楽なようにゆるい服の着用 | |
背もたれつきの椅子に足を組まないでゆったりと座る | |
測定前は測定用椅子にもたれて1~2分安静に |