血圧とは?血圧の基本情報と知識

血圧は心臓と血管相互の状態によって変わることから、その正常値を知ることで病気の予防、早期発見に役立つとされています。また、血圧は年代、性別、時間帯によっても変わるため、それぞれの正常値を知っておくことが大切です。

血圧の基本的な仕組み

血圧は、心臓の動きによって送り出される血液が、全身に必要な酸素と栄養素と共に流れるときに血管壁にかかる圧力のことです。その圧力の強弱を測定することで血圧の値がでてきます。

動脈を流れる血液がさらさらと流れやすいと、血管にかかる負担は減りますが、どろどろと流れにくい状態では、血管に負担がかかることから全身に血液が流れる行程が困難となります。この高い圧力をかける状態が続くと高血圧や動脈硬化を引き起こす可能性が高くなるといわれています。

成人の血圧の基準値は3段階

日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2014」によると、成人の正常血圧は、「理想的血圧(至適血圧)」が 120/80未満、「正常血圧」が 120~129かつ/または80~84、「正常高値血圧 」130~139かつ/または85~89の3段階からなっており、「正常高値血圧」の数値範囲は、高血圧への注意が必要なレベルであるとされています。

成人における血圧の分類(診察室血圧)

分類 収縮期血圧(最高血圧) 拡張期血圧(最低血圧)
至適血圧<120 かつ <80
正常血圧120~129 かつ/または 80~84
正常高値血圧130~139 かつ/または 85~89
I 度高血圧140~159 かつ/または 90~99
II 度高血圧160~179 かつ/または 100~109
III 度高血圧≧180 かつ/または ≧110

参照:高血圧治療ガイドライン2014