高血圧の基準値

高血圧の治療では、正常血圧「120~129かつ/または80~84」よりも低い数値となることを目標としています。また、自己管理が重要となってくるため、家庭での血圧測定を習慣付けることが必要であるといわれています。

日本の高血圧の基準値は、世界保健機関(WHO)発表データを基に日本高血圧学会によって決定されます。その中で、高血圧の測定は条件によって誤差が生じることを前提に、「診察室血圧」「家庭血圧」「24時間血圧」の三つの基準値を設定してあります。

血圧の分類図と高血圧の基準値


参照:日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2014」

診察室血圧の基準値:140/90mmHg以上
病院で血圧を測定すると、不安や緊張で通常より血圧が高くなることがあり「白衣高血圧」ともいわれます。そこで、診察室血圧の基準値は高めに設定されています。

家庭血圧の基準値:135/85mmHg
家庭血圧は自宅で決まったタイミングに測定するものです。診察室血圧よりも重要視されているため、家庭で定期的に正しい方法で測定を行うことが必要となります。

24時間血圧の基準値:130/80mmHg
24時間血圧は「24時間行動血圧」ともいわれ、毎日の生活の中で15~30分おきに測る血圧測定方法です。三つの基準値の中で、一番低い数値の130/80mmHgを超えると高血圧とされます。

血圧は測定環境の変化だけではなく、気持ちの動きも反映されることから、診察室血圧のみでなく家庭血圧でも高血圧の診断がつけにくい場合、24時間血圧測定が必要となってきます。