低血圧の症状と分類
低血圧の人が訴える症状として主なものには、めまい、ふらつきに立ちくらみがあります。
このような低血圧症は一般に、男性より女性の方に多く、その原因が不明で、恒常的に低血圧である状態は、「本態性低血圧」と呼ばれています。
本態性低血圧(体質性低血圧)
朝起き不良、倦怠感、疲労感、冷え、肩こりをはじめ、集中力の低下などの脳神経症状や動悸、息切れ、不整脈などの心臓の症状に胃もたれ、胸やけなどの胃腸症状などとさまざまな症状をが含まれるものの、特別な原因疾患を伴わずに血圧が慢性的に低く、通常は、心臓、脳への影響は低いといわれています。また、女性の遺伝で引き継がれることも多いことから「体質性低血圧」とも呼ばれます。
起立性低血圧
横になっていた状態、座っていた状態から起立したときにおこる症状として、ふらつき、めまい、頭痛、ぼやけた視界、四肢あるいは全身のしびれ(異常感覚)、気が遠くなるなどが含まれます。
通常は、血圧の適応が行われるため、症状が数秒以上続くことはありませんが、このタイプの低血圧は、脳への血流が減少することによる、めまいやふらつきで倒れる可能性が高くなります。また、高齢になるほど、影響を受ける傾向がありますが、運動後にも同様の症状があらわれることがあります。
症状が頻繁にみられる場合は、医療機関で根底にある原因の特定をおすすめします。
食後低血圧
食後、めまい、ふらつき、気が遠くなる、失神等の症状が現れるのは、食後低血圧として知られています。これは高齢者、特に高血圧またはパーキンソン病および糖尿病患者でより頻繁に起こります。
食事後、腸は消化のために大量の血液を必要とします。心拍数が血圧の循環を維持するのに追いつかない場合、血圧が低下して症状を引き起こします。
神経調節性低血圧:長期間立位によるもの
長期間立っているときに症状を経験する人もいます。これは、ほとんどの場合、小児および若年成人に影響があります。